昨日の記事の続きです。
「取材される側」への憧れが現実になったときに、わかったことがある。
さいきん、質問力の重要さ、ということが、いろいろな分野で注目されているけれど、質問される側になって実感したのは、自分の内部を見つめ直したり、意識してなかったことを意識する、という作業を、質問されて初めてやる部分も多いってこと。
「これからの目標は?」
「夢はありますか?」
「チョークアートを通してやっていきたいことはありますか?」
だいたいこんな質問が必ずあって、そのたびに、考えるわけです。
えっとえっと…自分は何をやりたいんだっけ?
なんでチョークアートを仕事に選んだんだっけ?
なにしろ「答え」を出さないといけないので、漠然としてたものを「言葉」にする必要がある。
最初のうちの「答え」は「チョークアートを広めたい」とか「いろんな人に楽しんでもらいたい」というようなものだったけれど、実は心のなかでは「それもそうなんだけど、なーんか違うよなー」って思ってて。
何度か取材を受け、何度も考えているうちに、ぼやんとしてたものが少しずつハッキリしてきたのです。
私は、インテリア雑貨やオブジェ、中でも「何の役にも立たないもの」が好きなんだけど、それを仕事にするのはどうなんだろう、ってずっと思ってて。
だから、文章だったらエッセイや詩ではなくて広告文、イラストの仕事よりも商業デザイン、プログラム系でもゲームじゃなくて作業合理化、という傾向を、これまでずっと意識して選んできたような気がする。
チョークアートは、アートでもあるけれどどちらかというと商業デザインだから、自分の好みと傾向にぴたっとはまったんだと思う。
なんだけど、最近になって「何の役にも立たないもの」は役に立つんだ、って強く思うようになった。
「質問」の「答え」を探してるうちに、それを引き出す緒になったのが、
これ。↓
工事中のガードレールみたいなのが、カエルとかサルとかになってるやつ。
さいきんよく見ますね~。
そんで、見つけるとなんか嬉しいですよね~。
でもでも。ガードレールがカエルである必要はどこにもないんですよ。
だけど見てるとうれしくて、しかも、いつのまにかすごい速さで普及して、あっちでもこっちでも見かけるようになった。ニーズがあるわけだ。
このカエルのことを考えているうちに、ああ、あたしのやりたいことはこれなんだ、って思った。
(道路工事じゃないっすよ)
大して役に立たないかもしれないけど、見てると嬉しくなったり楽しくなったりする、そういうチカラがあるものを作る人になりたいんだと。
これ書いてるうちに思い出したけど、そうだ、あたし「ヘンなTシャツを作る人」になりたいと思ってたんだった。
伊藤製作所さんとか。
あとこんなパロディTとか。
語ってるうちに、新しい「なりたい職業」が増えちゃいました。どうしましょう(笑)
0 件のコメント:
コメントを投稿