2012年2月27日月曜日

なりたいものは…(続き)

昨日の記事の続きです。


「取材される側」への憧れが現実になったときに、わかったことがある。

さいきん、質問力の重要さ、ということが、いろいろな分野で注目されているけれど、質問される側になって実感したのは、自分の内部を見つめ直したり、意識してなかったことを意識する、という作業を、質問されて初めてやる部分も多いってこと。


「これからの目標は?」
「夢はありますか?」
「チョークアートを通してやっていきたいことはありますか?」

だいたいこんな質問が必ずあって、そのたびに、考えるわけです。
えっとえっと…自分は何をやりたいんだっけ?
なんでチョークアートを仕事に選んだんだっけ?
なにしろ「答え」を出さないといけないので、漠然としてたものを「言葉」にする必要がある。

最初のうちの「答え」は「チョークアートを広めたい」とか「いろんな人に楽しんでもらいたい」というようなものだったけれど、実は心のなかでは「それもそうなんだけど、なーんか違うよなー」って思ってて。

何度か取材を受け、何度も考えているうちに、ぼやんとしてたものが少しずつハッキリしてきたのです。

私は、インテリア雑貨やオブジェ、中でも「何の役にも立たないもの」が好きなんだけど、それを仕事にするのはどうなんだろう、ってずっと思ってて。
だから、文章だったらエッセイや詩ではなくて広告文、イラストの仕事よりも商業デザイン、プログラム系でもゲームじゃなくて作業合理化、という傾向を、これまでずっと意識して選んできたような気がする。
チョークアートは、アートでもあるけれどどちらかというと商業デザインだから、自分の好みと傾向にぴたっとはまったんだと思う。

なんだけど、最近になって「何の役にも立たないもの」は役に立つんだ、って強く思うようになった。


「質問」の「答え」を探してるうちに、それを引き出す緒になったのが、

これ。↓

barricade-005
工事中のガードレールみたいなのが、カエルとかサルとかになってるやつ。

さいきんよく見ますね~。
そんで、見つけるとなんか嬉しいですよね~。


でもでも。ガードレールがカエルである必要はどこにもないんですよ。
だけど見てるとうれしくて、しかも、いつのまにかすごい速さで普及して、あっちでもこっちでも見かけるようになった。ニーズがあるわけだ。


このカエルのことを考えているうちに、ああ、あたしのやりたいことはこれなんだ、って思った。
(道路工事じゃないっすよ)
大して役に立たないかもしれないけど、見てると嬉しくなったり楽しくなったりする、そういうチカラがあるものを作る人になりたいんだと。


これ書いてるうちに思い出したけど、そうだ、あたし「ヘンなTシャツを作る人」になりたいと思ってたんだった。


伊藤製作所さんとか。
安全パンダTシャツ
あとこんなパロディTとか。


語ってるうちに、新しい「なりたい職業」が増えちゃいました。どうしましょう(笑)

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